施設は神戸市が所有し、運営管理は当野球場を準本拠地とするオリックス・バファローズの運営法人・オリックス野球クラブが、都市公園法に基づく管理許可制度により行っています。
施設命名権(ネーミングライツ)により、2011年2月14日から呼称をほっともっとフィールド神戸(ほっともっとフィールドこうべ、Hotto Motto Field Kobe)としています。
1985年(昭和60年)のユニバーシアード神戸大会の開催会場として須磨区北部の丘陵地を切り開いて開発された神戸総合運動公園の敷地内(グリーンエキスポ'85の跡地)に1988年(昭和63年)完成しました。神戸市西郊の山林を切り開いた場所にあり、周囲を緑に囲まれた環境に立地している。完成当初の愛称はグリーンスタジアム神戸でした。開場当時は内野が土、外野が天然芝のフィールド(ファウルグラウンドの大部分は人工芝)を有し、のちに内野も天然芝となりました。当時の公認野球規則の規定の大きさを満たした球場は当球場と、熊本県営藤崎台球場、同年開場の東京ドームの3つしかなく、グラウンド面積では東京ドームを大幅に上回っていたため、「日本最大級の野球場」と謳われました。プロ野球の球場開きは、1988年3月12日オープン戦阪神タイガース1-2阪急ブレーブスで3万人が入場しました。
1989年からは日本プロ野球・パシフィック・リーグのオリックス・ブレーブスの準本拠地、1991年(平成3年)からはオリックス・ブルーウェーブの本拠地となりました。2005年(平成17年)から現在はオリックス・バファローズの準本拠地となっている(2006年(平成18年)のみ本拠地)。また日本国内の他の野球場に先駆け、2003年(平成15年)から施設命名権を導入しています。
丘陵地に造成したスタジアムであるため、スタンドへの出入りは手荷物検査のゲートを抜けたあと一旦スロープを上り、内野・外野ともに最上段から(但し内野上層スタンドへは更にそこから階段を上る)フィールドに向かって下りる形になっています。フィールドに近い座席に向かうためには上段から下りる形となっているのは、同じく丘陵地に建つ西武ドームと同じ構造です。
開放的な設計でグラウンド全体が見渡しやすい客席、美しい総天然芝のグラウンドを備えており、広告も少なく、好きな球場ランキングで何度も一位に輝いています。地下鉄の最寄駅がすぐ目の前にあり、また高速道路のインターチェンジにも近い上に、運動公園も駐車場の収容台数を多数確保しているなど道路交通アクセスの面では比較的便利な反面、中心市街地からは遠いため足が向きにくいという側面もある。加えて、完成から30年以上が経過しており、スタンドではシートの塗装がところどころ剥げていたり、トイレが和式主体のままであるため時代にそぐわなくなっているなど所々で設備が陳腐化している面もあります。
現在は、オリックスの公式戦ではナイターの内、一部の試合で「花火ナイト」として、5回裏終了後のグラウンド整備中に花火を打ち上げている他、年に一度、土曜日デーゲームの試合終了後にグラウンドに観客を入れて大規模な花火大会を実施するなど、屋内球場である大阪ドームや、住宅地のそばにある甲子園球場では出来ないイベントを行っています。
所在地は神戸市須磨区であるが、元々垂水区であったのを編入した地域であるため、摂津国ではなく播磨国に所在します。
■アクセス
〒654-0163 兵庫県神戸市須磨区緑台3251−10
「総合運動公園駅」直結(西側)
神戸総合運動公園駐車場 1,600台
駐車料金1日1回500円
※P3(駅東)は 1時間200円(平日のみ上限料金 1日/800 円)
喫煙所

■キャパシティ
収容人員:35,000人 (フィールドシート+内野席1F 14,000人、内野席2F 13,000人、外野席 8,000人)
神戸総合運動公園野球場の座席表

■神戸総合運動公園野球場の試合スケジュール
沿革
1988年(昭和63年)
3月6日 - 球場が完成しました。愛称は「グリーンスタジアム神戸」(グリーンスタジアムこうべ、GREEN STADIUM KOBE)命名されました。
3月12日 - プロ野球初試合となる阪神タイガース対阪急ブレーブスのオープン戦が行われました(後年と異なり阪神主催)。
5月10日 - プロ野球初公式戦、阪急ブレーブス対南海ホークス戦が行われました。
1989年 - 阪急ブレーブス改めオリックス・ブレーブスが準本拠地として使用されました。
1990年 - 社会人野球日本選手権大会が開催(1996年まで)されました。
1991年(平成3年) - オリックス・ブレーブスからオリックス・ブルーウェーブへの改称と同時に、本拠地(専用球場)を阪急西宮球場から当球場に変更しました。
1993年(平成5年) - オールスターゲーム開催されました。
1995年(平成7年) - 阪神・淡路大震災が発生、一時はオリックスの試合開催が危ぶまれたが、「がんばろうKOBE」の合言葉のもと、当球場でペナントレースが実施されました。オリックスが当球場移転後初のリーグ優勝しました。球場初の日本シリーズが開催されました。
1996年(平成8年) - 前年に続き日本シリーズを開催しました。オリックスにとって、リーグ・シリーズともに胴上げの舞台となりました。
2000年(平成12年) - ボールパーク構想に基づく第1弾の改装が実施されました。内野に天然芝を張り付け、分煙化も図られました。オールスターゲームが開催されました。
2001年(平成13年) - スコアボード左側(選手表示部)のフリーボードへの変更、内野金網フェンスの引き下げ、内野1階席の更新を実施しました。
2002年(平成14年) - 球場の管理運営権が神戸市からオリックス球団に委譲されました。
2003年(平成15年) - 日本の野球場として初めて施設命名権(ネーミングライツ)を導入しました。ソフトバンクが命名権を取得し、呼称を「Yahoo! BBスタジアム(ヤフービービースタジアム、Yahoo! BB STADIUM)」に改称しました。ボールパーク構想で最大規模となる改装が行われ、赤土の導入、ファウルエリアの人工芝撤去、天然芝の植栽パターン変更、内野2階席の更新、外野フェンスの引き下げ、フィールドシートの導入などを実施しました。
2004年(平成16年) - ソフトバンクの福岡ダイエーホークス球団買収決定に伴い、命名権契約終了しました。それに伴い、呼称を一時的に「神戸球場」(こうべきゅうじょう)としました。
2005年(平成17年) - ソフトバンクに替わる命名権契約先がスカイマークエアラインズ(現スカイマーク)に決定し、「スカイマークスタジアム」(SKY MARK STADIUM)に改称されました。大阪近鉄バファローズとの球団統合に伴い球団愛称もオリックス・バファローズへ改称し、準本拠地に降格となりました。
2006年(平成18年) - 大阪ドームを運営していた当時の第三セクター「大阪シティドーム」が会社更生法の適用を受けたことに伴い、同年シーズンはオリックスが再び当球場を専用球場としました。
2007年(平成19年)- 再びオリックスの準本拠地に降格しました。
2008年(平成20年) - スカイマークの命名権契約を更新しました。
2011年(平成23年) - スカイマークの命名権契約期間満了しました。契約非更新に伴い、外食産業大手のプレナスと新たに命名権契約を締結、同社で展開する持ち帰り弁当チェーン店の「ほっともっと」を冠し「ほっともっとフィールド神戸」と改称しました。
2015年(平成27年) - プレナスの命名権契約を更新、スコアボードの左側大型映像装置が更新されました。
2021年(令和3年) - 25年ぶりかつオリックスバファローズに改称されて以降は初の日本シリーズが開催ました。
【座席表予想図】公式戦開催全プロ野球場一覧表【スタジアムリスト】
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