九州の福岡市内でライブハウス「Early Believers(アーリーブリーバーズ)」を経営していた(株)アーリー・ビリーバーズ・カンパニー(資本金1850万円、福岡県福岡市中央区天神3-5-19、代表吉村義克氏)は、2月15日に事業を停止し、事後処理を碇啓太弁護士(福岡県福岡市中央区高砂1-24-20、弁護士法人いかり法律事務所、電話092-707-1155)に一任、自己破産申請の準備に入りました。
当社は2004年(平成16年)2月に設立され福岡市中央区天神の親不孝通り付近に位置し、Early Believers(ホール面積104平方メートル、収容人数約220人)の屋号で、地元バンドや県外バンドのライブコンサートやイベントなどを行うライブハウスを経営していました。日中はカフェを営業するほか、スタジオやインディーズレーベルなどの機能を備え、地元では高い知名度を有していました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、2020年4月から一時休業を余儀なくされていたうえ、1度目の緊急事態宣言の発出により休業の延長を強いられていました。その後、ライブハウスの営業は再開したものの、新型コロナの影響でライブやイベントの中止、延期が相次ぎ、経営環境は悪化。この間、「Early Believers応援Merch」といったライブハウスで使用できるドリンクチケットがセットになったオリジナルTシャツを販売するなど立て直しに努めてきましたが、今年1月に2度目の緊急事態宣言が発出されたことで、再びライブ等の中止や延期が増加し、時短営業も強いられるなど、長期化するコロナ禍によって事業継続の目処が立たなくなり、2021年2月13日をもって閉店していました。
負債は現在精査中で、閉店以前より決まっていたイベントは会場を変更して開催していく予定です。
新型コロナウイルス関連倒産は福岡県内で33件目、九州・沖縄地区では90件目になります。

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