「昔はファンを好きになるアイドルは皆無でしたが、最近はアイドル側のハードルが低くなっています。地下アイドルや管理の甘い弱小事務所だとネットでファンが直接メッセージを送って接触が始まる。アイドルも生活が厳しく、貢いでくれるファンなら内緒で不適切な関係になることもあり得ます。売れっ子はごく一部でその他大勢が芸能界ですからね。私が担当したアイドルが月30万円でマンションを借りてもらっていたことがありました。クビにしましたが、それで生活できるならと見て見ぬふりをするマネジャーもいるんです。本人のギャラでは買えない持ち物が増えてきたら要注意です」(芸能事務所マネジャー)
プロ意識に欠けるように思うが背景には切実な生活事情がある。
「仕事のギャラが安い上に定期的なバイトもできないわけですから致し方ない部分もある。貢ぐ金額は月10万円の場合もあれば100万円もあるようです。ある程度売れている子だと300万円もらっているなんて話を聞いたこともあります」(前出・マネジャー)
いっそのこと水商売に転身すれば、とも思うが芸能の夢を見続ける子はいるのだという。
「パトロンのお金でヨガ教室やボイトレの教師になる子もいますが、一番いいのは事務所を作ってくれること。良い作曲家、振り付けをつけてくれれば文句なし。コンビニに例えるならチェーン店をやめて個人で開業する感覚です。イベントに月1000万円使うぐらいなら、自分で囲って事務所を作ったほうが早い。逆にいうとアイドルと恋愛したいなら腹をくくれるだけの資金力が必要です」(アイドルカフェ関係者)
そうした事務所ではアイドルグループのセンターと社長が付き合っていることが多いという。
「何しろ自分の彼女ですから。不誠実ですがアイドルも夢のために頑張れるし、社長もファンの延長線上でお金を投資できるし、理にはかなっています。ゴシップも出にくい。打ち合わせという名のデートなんですから」(前出・アイドルカフェ関係者)
夢のない話だが、夢だけではおなかは満たされないということか。誰でもアイドルとして世に出て数年で誰かしらの目にとまらなければ、そこから伸びるという事はほとんどない。だからアイドルに見切りをつけて、高値のうちに結婚相手を見つけ寿卒業を選ぶのも賢い選択の一つと言えよう。
逆に言えば、自分の嫁さんをアイドルと呼ばせることもできる時代になったか、昔からそうなのか。
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