【座席表予想図】豊川いなり外苑球場(とよかわいなりがいえんきゅうじょう)

 豊川いなり外苑球場(豊川高等学校野球場)はその名の通り豊川稲荷の外苑に設けられた野球場です。JR豊川駅・名鉄豊川稲荷駅の北西に豊川稲荷があり、そのさらに北西に豊川いなり外苑球場があります。現在は一帯が桜ヶ丘公園となっています。
 完成は1928年3月21日でした。『野球場建設の研究』には経営者が「豊川閣」とあるが、これが豊川稲荷のことでしょうか。「外野は陸上競技場と兼用」とあるが、そのためか中堅112.1mはともかく両翼106.5mとかなり広いです。また「約40人収容可能の合宿設置」とも書かれてあります。
 当野球場への最寄駅はJR豊川駅・名鉄豊川稲荷駅であるが、JR豊川駅から日本車両への引込線がかつては豊川鉄道(1943年から国鉄飯田線)で西豊川駅が設けられており、そこが最寄駅であった。日本車両の場所にはかつて豊川海軍工廠が存在し、この路線は通勤や物資輸送用として開業しました。西豊川駅があったところは現在は桜木公園となっています。
 豊川いなり外苑球場では一リーグ時代の1948年に2試合だけプロ野球公式戦が行われています。中日vs読売、中日vs金星スターズでした。外野が広かったせいか本塁打は1本もでませんでした。
 この球場は文字通り豊川稲荷の外苑(北西)に所在します。県下でも古い野球場で、現在は、かつて阪急にドラフト1位指名された白井やギャオス内藤の母校である豊川高校のグラウンドとして使用されています。球場横には何年か前に明治神宮大会に出場した際の記念碑が建てられています。
 毎年夏の高校野球予選後に発売される、朝日新聞名古屋本社発行の高校野球グラフ『甲子園への道・愛知大会全記録』には出場校別に選手の集合写真があるが、豊川高校を順に見てみると、1981年は旧スタンド、1982年は工事中と推定される場所、1983年は新スタンドがそれぞれ背景に写っていることから、この間に改修が行われたことがわかります。
 旧スタンドは土を盛って客席のみをコンクリートで固めた戦前・戦後直後期のおなじみのものでした。今は無きそのスタンドを見ており、約40年を経た今でも人々にはっきり記憶されています。

1977年の豊川いなり外苑球場。外野は陸上競技場と一体になっていました。
toyokawa4.jfif




■アクセス

〒442-0064 愛知県豊川市桜ケ丘町79−2

駐車場 あり

喫煙所 なし




■キャパシティ 500人程度



内野にスタンド席がありますが、一般観客席というわけではなく、豊川高校在校生と父兄やOBなどと対戦校のチアリーディング応援の関係者席となっているようです。




■豊川いなり外苑球場のイベント予定

【座席表予想図】公式戦開催全プロ野球場一覧表【スタジアムリスト】


この記事へのコメント

チケットぴあ